糖尿病と歯周病の関連について|元町歯科診療所のコラム

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コラム

糖尿病と歯周病の関連について

先日,佐賀県糖尿病療養指導士の試験を受けてまいりました.自分が歯科医師会でも地域保健という仕事を担当していることもあり,糖尿病に関する医科歯科連携を強力に推進する役割を担っていること,今一度,糖尿病についてきちんと勉強する必要があるとおもい,受験することにしました.結果は10月中旬〜下旬に発表されるということですので,改めて報告したいとおもいます.

それに関連して,今回は糖尿病と歯周病の関連について簡単に報告します.

糖尿病の3大合併症といえば,神経障害,網膜症,腎症の3つがあります.その中でも最も早期に症状があらわれるのが神経障害,次いで,罹病期間におうじて7年〜で網膜症,15年〜で腎症の発症が多く見られます.腎症の進行により,透析の導入になれば,透析患者の年間医療費は約500万円ほどかかるといわれています.特に,佐賀県は糖尿病による新規透析導入患者が全国ワースト1ということもあり,糖尿病の重症化予防が非常に重視されています.

近年,糖尿病の第4の合併症として歯周病がいわれるようになりました.特に糖尿病の患者さんは重症の歯周病が多く,さらに炎症を伴った歯周病の存在は,炎症性サイトカインによる血糖値の上昇をきたし,さらに糖尿病が悪化するといわれています.歯周病を治療すると糖尿病が改善するかかどうかはいろいろな報告がありますが,歯周病治療により,統計学に有意にHbA1cが0.36%と改善するというコンセンサスがあり,これは糖尿病治療薬を1剤服用するのに相当する効果だといわれています.

逆に私達が歯周病治療をおこなっていて,治療抵抗性と感じる患者さんは糖尿病の状態が悪い患者さんであったり,喫煙者であることはよく感じます.

糖尿病の未治療の患者は40代,男性が最も多いといわれています.鳥栖市でも各種の健診をおこなっていますので,ぜひ特定健診,歯周疾患健診をうけていただいてご自身の健康状態の把握に努めてください.

また,11/17(日)にはフレスポ鳥栖 ツタヤ前にて「2019年世界糖尿病デーinさが」が10〜14時の時間で開催されます.私も歯科医師として運営協力に参加しますので,ぜひ足を運んでいただければとおもいます.